子どもが毎日使うものを、
親が作ること。
近い未来に想いを馳せ、子どもがそれを使っているシーンや表情を想像しながら、心を込めて手を動かす。それが何年、何十年も使い続けられるものだとしたら、子どもは成長するにつれて、親の愛情や温もりを感じることでしょう。
そして、身近な人がコツコツと作ってくれたものと触れ合ううちに、自然と、ものの背景にあるストーリーに想いを馳せられる人になるはずです。
親子で一緒に大切にし続けられる、一生モノの宝物を作れたら。そんな想いで、cocoikuは岡山県にある家具メーカー〈ようび〉と、子育て世代に向けたライフスタイルマガジン〈MilK JAPON〉と協同で、お子さまの「学習机」と「ファーストチェア」を手作りするワークショップを開催いたします。
cocoiku×ようび×MILK JAPONていねいな買い物教室「学習机」・「ファーストチェア」づくりワークショップ
開催によせて
モノゴトの"過程"を見つめ、
「買う」から「関わる」へ
近年は社会的なスピードが速くなり過ぎて、結果しか見えなくなっていると感じます。だからこそ、モノが生まれる過程を知り、そこから楽しみを見つけることが一層重要なのではないかと。一生モノになるかもしれない学習机を親や子ども自身が作ることで、知識や経験が豊かになる。そんな生産的な買い物を「買い育」として提案してみたい。モノを「買う」から「関わる」意識に変化していくと面白いと思います。
モノの背景にあるストーリーを
知ることは、教育の一つ
MilK JAPONで扱うファッションは、それが何でできているかなど、背景にあるストーリーや過程に意識が向いています。過程を経験し、学びを得てモノを手に入れる経験は教育という軸でも大事なこと。子どもがそれを体験することで、将来自分の手で何かを生み出そうとする力が生まれるかもしれない。また、子どもと一緒に学びたいと思っている親が多いですから、このワークショップは良い機会になると思います。
毎日新しい発見を見出す
「創造性」を、子どもたちに
僕はcocoikuを通して子どもの「創造性」についてずっと考えてきました。創造性って、絵を描いたりものづくりをしたりすることだけではない。例えば毎日はんこを押すような堅い仕事でも、常に新しい発見を見出すとか。もしくは初めての状況に遭遇した時にどう対応するかとか。そこで問われるのが創造性ですよね。このプロジェクトが、じっくりと子どもの考える力を育てるものになるといいなと思っています。
WORKSHOP INFORMATION
ようびの家具づくりのノウハウを存分に
学びながら、国産のヒノキを使って
「学習机」を一から制作します。
「学習机はまだ早いかな?」という方は、
お子さまが最初に座る「ファーストチェア」づくりへご参加ください。
両方へのご参加も大歓迎です。
「学習机」づくりワークショップ
(3日間連続開催)
- [会期]
- 2019年2月9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)
※3日連続の参加が難しい場合はご相談ください。
- [時間]
- 各日2時30分〜5時30分
- [場所]
- 伊勢丹会館5階=ココイク(東京都新宿区新宿3-15-17)
- [対象]
- 5歳以上のお子さまとその保護者さま
- [定員]
- 親子5組さま
- [参加費]
- 1台につき35万1000円(材料費込み)
「ファーストチェア」づくり
ワークショップ
(単日開催)
- [会期]
- 2019年2月9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)
- [時間]
- 各日10時~1時
- [場所]
- 伊勢丹会館5階=ココイク(東京都新宿区新宿3-15-17)
- [対象]
- どなたさまでも
※保護者さま向けの内容です。3歳以上のお子さまはご同伴いただけます。
- [定員]
- 各日8組さま
- [参加費]
- 1脚につき5万4000円(材料費込み)
※「ファーストチェア」は今回制作する「学習机」用の椅子ではありません。
- [注意事項]
- 工具などを使用し木材を加工しますので、保護者さまも含め、汚れても良い服装、スニーカーでご参加ください。
- [参加方法]
- 10月22日(月)より承ります。ご参加には無料の会員登録が必要です。伊勢丹会館5階=ココイクにお越しいただくか、お電話またはアプリ「MY ISETAN」よりcocoiku会員にご登録の上、お申し込みください。
※お申し込みの締切は 2019年1月20日(日)までとさせていただきます。材料の確保や加工の都合上、1月21日(月)以降のキャンセルはお受けできかねます。ご了承ください。
- [お問い合わせ]
- 03(3225)2728(直通)(10時~7時)

高尾木こり体験
今回のワークショップは、モノづくりの背景にある「森」を参加者の皆さんに知っていただくため、2019年2月の「学習机」「ファーストチェア」づくりの前に、高尾にある山で、プレイベントを開催します!木こりである三木さんにお話を伺いながら森を見学し、参加者みんなで協力して伐木します。木を倒す方向を決め、ノコギリを使い、手順を追って切り進めていきます。その後、木にロープをかけて、倒します。切りたての木はどんな匂いや触り心地がするのでしょうか。山でしかできないことを、山のプロ達と一緒に体験しましょう。
- [会期]
- 11月23日(金・祝)
- [時間]
- 10時~3時
- [場所]
- 八王子市 恩方中学校近辺の森
- [内容]
- 少しのハイキング、森のお話を聞く、伐木
- [対象]
- 3歳以上
※お子さまのみの参加はできません。必ず保護者さまと一緒にご参加ください。
- [参加費]
- 5,400円
※1人あたりの料金です。保護者さまもお子さまも同料金です。
- [定員]
- 15名さま
- [注意事項]
- ※ハイキングや伐木をします。汚れても良い服装、スニーカーでご参加ください。
※現地集合、現地解散です。昼食やレジャーシートなどはご家庭でご準備いただきます。持ち物の詳細は会期が近づきましたら、あらためてご連絡させていただきます。
※荒天の場合、中止をする可能性がございます。予めご了承ください。
- [参加方法]
- 10月22日(月)より承ります。伊勢丹会館5階=ココイクにお越しいただくか、お電話またはアプリ「MY ISETAN」よりcocoiku会員にご登録の上、お申し込みください。
- [お問い合わせ]
- 03(3225)2728(直通)(10時~7時)
- [協力]
- 森と踊る 株式会社
WORKSHOP KEYWORD
今回のワークショップは、ようびが大切にする家具づくりへの想いにcocoikuが賛同し、実現しました。そこには、子どもを持つ親にこそぜひ知ってほしい「森と私たち」の関係があります。
1 無意識が生む森林破壊
デザインがステキだから、良い素材を使っているから…。家具を買う動機はさまざまですが、無意識に購入したその家具が、森林を壊して作られているとしたら。モノそのものへの興味はもちろん、背景にあるもの、生み出される過程へ意識を向けなくては、本当にいいモノは手に入りません。何を選ぶべきか、その目を養う体験が私たちは必要です。
2 森=子どもの未来を守ること
ヒノキや杉は、輸入材との対抗や住宅事情の変化などで、過剰供給気味。その結果、値崩れがおき、森林所有者の意欲が低下し、さらに高齢化も進んで森は手入れ不行届きな現状です。ようびは、そんなヒノキを表舞台へと送り出すべく、ヒノキの家具に挑んできました。それは森を守ること、ひいては子どもたちの未来を守ることにつながります。
3 物語のあるモノを使う
人は今日より明日を少しでも豊かにしたいし、ちょっとずつ豊かになっていきたいと願うものです。日々、きちんと作られたものを使いながら暮らすことは、豊かさを生む一つの条件ではないでしょうか。「きちんと作られたもの」には素材や作り手、作る過程にさまざまな物語があります。それを感じることができる感性を忘れずに生きていきたいものです。